
GWに観光について考える
今週末から、ゴールデンウィークが始まります。
ここ数年は、外出自粛で控えめに過ごしていた方が多いと思いますが、今年は様々な制限が緩和され、お出かけ意欲が前向きになりますね。
家族や友人と計画を立て、飛行機や新幹線でわくわくしながら移動して、有名な観光地で素敵な景色を見て、美味しい名産品に舌鼓。有名な絶景スポットで写真を撮った後は、特別なアクティビティを体験。趣のある旅館やホテルに泊まって、温泉に入って非日常を楽しむ。
想像すると心が弾みますね!温泉は・・・ちょっと大人目線の楽しみ方でしょうか(笑)
今回は、どこかにお出かけすることをイメージしながら、ここ数年の日本の観光について考えてみたいと思います。
2000年代に入り、日本は海外からの観光客の誘致や国内旅行の活性化を目指し、観光立国としての政策や施策に取り組んできました。日本各地の観光地はインバウンド(海外からの訪日客)で賑わい、外国語でおもてなしをする旅館も多くなりました。国内では、その地域特有の文化や経験ができるローカルツーリズムの人気も高まり、観光業はその市場を大きく拡大していきました。
しかし、2020年。新型コロナウイルスの感染拡大によって日常が大きく変わり、インバウンドはもちろん、国内の移動も制限されるようになり、観光業は大きなダメージを受けました。新型コロナウイルスが観光に与えた影響はどのようなものだったでしょうか。
飛行機の減便、客室乗務員の出向、新幹線乗車率の低下といった報道が目立ちましたね。
大勢の人が集まる施設は収容人数が制限され、密集した状態でイベントを行うことや、行列を避けることが求められました。旅館やホテルでも、食事会場や入浴場など人の往来が多い場所では、より緊張感のある感染対策が見直されました。観光業に関わる職業の方も、集客の困難さ、不安定な収入に悩んだことと思います。
マイナスなイメージの出来事が目立つ一方で、工夫をして観光を盛り上げようする試みもありました。現地のガイドによるオンラインツアーの開催や、キャンプやアウトドア人気も高まりました。観光地のライブカメラを好んで見る人も増えたと思います。また、個室で食事や入浴が楽しめる旅館が増え、観光地に滞在し仕事をするワーケーションも誕生しました。
たった数年で、観光に関する状況が大きく変化しました。さらに、この先は、アフターコロナの観光をどのように築くのかということも、大きな課題になっていくでしょう。
GWにどこかにお出かけした際は、自分の状況や周囲の様子を観察すると良いと思います。新しいサービス、観光地での取り組み、人々がどのように観光を楽しんだのか、ニュースや新聞の記事を読むこともお勧めします。過渡期にある観光を知る大きなチャンスです。
楽しい思い出作りと一緒に、良い学びの機会となるGWを過ごしてみてはいかがでしょうか。
写真は飛行機に搭乗した際に頂いた機体のミニチュアです。TOKYO2020デザイン!