日本の夏、繊維と夏

7月のブログは「ファッション」がテーマです。ファッション…から少しズレますが、最近色々と調べて、認識を新たにした繊維のことについて書こうと思います。

夏の息子は常にあせもと戦っています。高齢の母は「とにかく綿が一番」と言いますが、活動量の多い小学生男子は、昨今の暑さで綿素材のTシャツを着ると汗を吸収しきれない上に乾かず、帰宅すると襟の形にあせもが出来ているという状態です。汗がたまるのが良くないという記事を読み、綿素材からいわゆるスポーツウエアにしてみたところ、揮発性が高いからか綿素材の服よりもあせもは出来にくくなりました。

「綿が一番」信者の母は納得できないようですが、いわゆる「化学繊維」も当然進化をしています。ポリエステル、ナイロンがスカートの裏地のようにテラテラで、ビニールのようで、蒸れて、肌に良くない…という時代もあったと思いますが、現在は天然繊維と肩を並べて化学繊維の衣類が一般化しています。何より我が家においては、綿素材の服から変えたことで問題が改善されました。個人差で肌に合わない等もあるとは思いますが、少なくとも、一流スポーツ選手が綿素材のウエアを着ていないことを考えても、汗をかくことへの対策においては綿が一番とは言い切れないだろうと思うに至りました。

前置きが長くなりましたが…そのようなことから「繊維」のことが気になり、そう言えば京都工芸繊維大学ってあったな…とHPを覗いてみました。私のイメージとして、工芸で、繊維なので、織物や絹など布に関する芸術系の大学だろうと思い込んでいたのですが、全く方向性が異なり…

他に「繊維」や「布」についてを専門とする大学は無いのかと調べたところ「信州大学繊維学部」に至り、こちらも想像と全く違う学部内容にただただ驚きました。

https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/guidance/

そして、信州大学繊維学部の理念(一部抜粋)の

衣・食・住の要である “繊維” に根ざした伝統的な科学技術を背景として、学際的先端科学技術のさらなる展開を図り、21世紀における文化創造科学技術を開拓します。

この言葉を読み、繊維と言えば布、布と言えば織物?くらいの浅はかなイメージしか持っていなかった自分には目からウロコで、興味深くHPを読み漁りました。分野の専門性の高さに、何がわかった…というまでの理解は出来ていませんが、なんとなく認識していた「天然繊維」も「化学繊維」も、この時代、研究として大学や企業によって追求されているものなのだと学びました。

そう考えると、布、繊維に限らず、私達の身の回りにある様々な素材、それら全ての物質を研究する人がいて、研究する機関があります。芸術系大学に進んだ自分にはあまりに縁が無かった未知の分野ですが、気になったら調べる、知識を得る・・・まだまだ広い世界が待っていると改めて思った次第です。