
残暑と夏休みと宿題と
早くも8月の第2週となりました。24節季の立秋にあたり、暦の上では秋の始まりです。しかしこれだけ暑い日が続くと、まさに「残暑」厳しい今日この頃です。
子供達の夏休みも中盤となり、会社勤めの方はお休みに入る頃ですね。この頃になると親としては、子供の夏休みの宿題の進み具合が気になったりしますよね。自由研究・自由工作、読書感想文など、そっと覗いて、やっていなかったら口出ししたくなるし、やってあれば「どれどれ」と見ようとしたり。きっと子供にとってはいい迷惑でしょう(笑)暑いし、やってもやっても家事はたまるし、喧嘩も勃発、親も子も夏休みはなかなか大変です。
ちょっと気晴らしに、ということで夏休み限定、地域主催のワークショップに参加してきました。経済産業省「未来の教室~learning innovation~」EdTechデータベース登録されている「みらいのおねんど教室」というものです。プロも使用しているソフトを使い「3Dプログラミングを楽しく学びましょう」という主旨で、今回は子供達が作りたい3Dモデルを作りました。
画面の中「粘土」をペンタブレットで盛り上げたり削ったり、表面をツヤツヤ・ボコボコにさせるなど、本当に粘土工作のようでした。参加していた子供達は試行錯誤し思い思いの作品を造りあげ、今回作ったものは3Dプリンターで形となり、後日家に届くそうです。
プログラミングは、自分も多少の知識はあったものの、3Dのモノを作成し、形にするというものは未知の世界だったので、なかなか面白いものでした。しかし「好きなものを作る」ということは、「好きなもの」そのものをしっかり捉えること、理解を深めることが必要だということを実感しました。動物一つ形にするのも、その特徴、例えば耳の向き、くぼみ、ひげの長さなど、ほほの膨らみなど、いざ形にしようと思っても、そのものの知識が無いと作業の手はどうしても止まり、修正だらけになります。何かを形にするためには、物事をきちんと捉え理解すること。これはどんな学問にも共通する点ではないでしょうか。
ここで思い浮かぶのはかの有名な「レオナルド・ダヴィンチ」です。
『モナ・リザ』『最後の晩餐』など芸術面でもちろん有名ですが、多くの発明のアイディアも残しています。特に人体解剖図制作においては、身体の仕組み、脳と身体の関係や、筋肉と骨など深く理解した上で陰影を用いて非常に美しく描かれています。これは絵を描く技術だけではなく、「人体解剖学」というものにダヴィンチが興味を持ち、あらゆる角度から「身体」というものを捉え日々研究していたからでしょう。
ダヴィンチはいわゆる「発達障害だった」という説もありますが、学ぶことに情熱を注ぎ、多岐に渡って成果を残すことは、やはりものすごいことですよね。どのような時代や分野でも、究めたいことをとことん知る、深めていく、ということが新たな発見に繋がるように思います。文系・理系に関わらず、自分は何が好きなのか、私もふと考えさせられました。
夏休みという特別な期間には、さまざまなところでワークショップやイベントが開催されていますね。普段やったことないことにも、思い切って足を伸ばしてみませんか。時間があるからこそ、好きなものをあらゆる角度から眺め、捉え、形にしてみることで、新たな発見を見つけられるかもしれません。