
地頭が鍛えられるスポーツ!?
すがすがしい秋晴れが心地良い季節となりました。スポーツの秋ですね。
思い起こせば1年以上前になりますが、2021年の東京オリンピックから正式に採用された5競技、覚えていますか?「野球・ソフトボール」「スケートボード」「スポーツクライミング」「サーフィン」「空手」の5競技です。その中の「スケードボード」「スポーツクライミング」「サーフィン」は「アーバンスポーツ」と呼ばれ、採用には若者を引きつける狙いがあり、「スポーツの都市化傾向」を反映したとされています。
「アーバンスポーツ」とは、私たちが暮らしている「都市」を舞台に繰り広げられるスポーツのこと。上記の他には、パルクール、BMXフリースタイル、バスケット3人制などが挙げられますね。そして、「アーバンスポーツ」は、ライフスタイルスポーツであり、順位を争うことよりも、自らが楽しみ仲間や観る人たちも一体となって楽しむことが優先されるのが特徴です。
たしかにオリンピックでそれらの競技を観戦していても、選手や観客が思いっきり楽しんでいる様子が見て取れました。また、選手たちはSNSを上手に使い若い世代と繋がっているため、情報発信の面においても注目されています。いままでの伝統的なスポーツとは異なる新たなスポーツ文化が広がりつつあることを感じました。
10月14日~は東京都の支援のもと「アーバンスポーツTOKYO2022」が開催され、スケードボードの大会や各種スポーツの体験会も開催されるそうです。この他にも全国各地でアーバンスポーツの体験会が開催され、アーバンスポーツの人気ぶりがうかがえます。
さて、話を戻しまして、東京オリンピックで正式採用された5競技のひとつ、スポーツクライミングについて少し調べてみました。スポーツクライミングは、壁についたホールドという石のようなものをつかみ、決められたコースを登る競技です。東京オリンピックでは、「スピード」「ボルダリング」「リード」という3種目の合計点で争われました。
その中でも「ボルダリング」は、幼児や小学生の習い事としても近年人気がありますよね。なぜかというと、ボルダリングは自分の体を壁に当てはめて、どう登っていくか、どのような動きが良いかと集中して考えるので、体力だけではなく思考力や想像力も身につき、地頭を鍛える効果があるからだそうです。挑戦する力、忍耐力など精神面も鍛えられますよね。
また、「登り方を考えて、実際に登って、それを振り返ってまた挑戦する」というボルダリングのプロセス自体が「PDCAサイクル」と同じで、そういった思考の習慣もつけることができます。もちろんこのようなPDCAサイクルは他のスポーツでも習慣づけることもできますし、生活の中で意識づけしていくことも大事かとは思いますが、スポーツの中で身につけることができたらより良いですよね。
こう考えると、ボルダリングは想像以上に頭を使うスポーツです。お子さまの習い事にも良いと思いますし、受験生のみなさんは気分転換に挑戦してみるのも良いかもしれません。ひとつの課題をクリアするごとに、心地よい達成感が味わえるのではないでしょうか。
参照:公益財団法人日本オリンピック委員会「競技紹介、スポーツクライミング」
https://www.joc.or.jp/sports/sport_climbing.html
スポーツTOKYOインフォメーション「アーバンスポーツTOKYO2022」
https://www.sports-tokyo-info.metro.tokyo.lg.jp/eventblog/2022/9/bm_22091502.html