日本文化と季節感

私の住む静岡では11月も半ばを過ぎ、やっと日が暮れるとそれなりの肌寒さや冷えを感じる?そうでもない?というくらいの気候になってきました。これも地球温暖化の影響かな?と思う程度に、今年は衣替えを終えることなく、コレと言う防寒着を出さずにこの時期まで来てしまいました。

家の近くのコンビニの前には、フカフカの巨大なサンタのディスプレイがハロウィンの翌日から飾られていて「このサンタさん、このままクリスマスまでずっとここにいるんだよね…」と言いながら、年賀状印刷早割り受付中、お節予約受付中 のポスターの前に立つ半袖姿の息子、全てが一度に視界に入り「季節感とはなんぞや?」と思わずにはいられませんでした。

+*+*+*+*+*+*+

現在、日本の季節はいくつかの分け方で考えられているそうです

気象学的な区分…気象庁が用いている「時に関する用語」としての区分

天文学的な区分…夏至、冬至、春分、秋分の太陽の動きで決まる区分
         毎年同じ日と決まっていないので「頃」となる

暦による区分… 二十四節気の立春、立夏、立秋、立冬の季節を表す日による区分
         毎年同じ日と決まっていないので「頃」となる

年度による区分…四月を一年のスタートとして考えた場合の区分
         学校行事や番組編成などで用いられる

 
気象学3月~5月6月~8月9月~11月12月~2月
天文学3/21頃~6/20頃6/21頃~9/22頃9/23頃~12/21頃12/22頃~3/20頃
2/4頃~5/5頃5/6頃~8/7頃8/8頃~11/7頃11/8頃~2/3頃
年度4月~6月7月~9月10月~12月1月~3月


11月も4週目の現在は、暦の上ではもう冬ですが…個人的にはまだまだ秋かなと感じています。当然ながら地域性もありますので、北国はとっくに冬なのだと思いますが、記憶をたどると、夏の期間がこれらの区分のどれよりも長くあったような気もしています。20年後、50年後として考えると、いつか、古典のようにこの暦が語られる日も来てしまうんだろうな…と思ってしまいます。

+*+*+*+*+*+*+

そんな風に日本の季節について調べて行くと、四季のある日本には、本当に事細かに、様々な年中行事があることも再確認できました。そして、様々なサイトを読んでいると、確かに生活に浸透はしていますが、学術的なサイトではないものの、その一覧に当たり前に「バレンタインデー」や「ホワイトデー」「ハロウィン」が書かれていることにも驚きました。

昭和生まれの私が子供の頃には、生活のどこにもハロウィンなんてなかったと記憶していますし、同様に「節分には恵方巻」も最近の事と言えるように思います。食べ物と季節行事を関連させて販売促進をするという、ビジネス的な側面があることは否めませんが、世界規模で季節行事が取り込まれていますので「で、〇〇って本来はどこのどんな行事なの?」という根源は知っておきたいものだなと、早速パン屋さんに並んだシュトレンを見て、思わずにはいられません。


先日、息子が「今度、学校のお楽しみ会で仮装をするんだ!考えないと!」と熱く訴えてきました。ハロウィンも過ぎ、なぜ今頃に仮装?と聞いたところ、「ハロウィンとか関係ない!クラス遊びで仮装ってなっただけ!」とのこと。確かに、そもそもハロウィン=仮装というセット感も本来、関係ない訳で、私も頭が固いな、などと考えつつ「ドラゴンボールのパジャマに合わせてスーパーサイヤ人の黄色い頭が欲しい!」という要望に、構想2日の被り物を作りながら、昼間は汗ばんでも、真夜中をすぎるとさすがにストーブが欲しくなるんだな・・・と11月なりの季節を感じました。