バレンタインデー

 

 こんにちは、今年のバレンタインは連休明けの月曜でしたから、誰かのためにチョコを作る人にはとてもありがたい日程だろうなと思いながら2月のカレンダーを見ていました。学生時代は、友達とチョコレートをいつ作るのかと計画をしたことも思い出されます。目的は異なっても、その準備をする時間に余裕があるのはありがたいものですし、今は100円ショップなどでも手軽にラッピンググッズが入手できますので、色々な意味で凝ることが出来て、昔より楽しいのだろうなとも思います。

 そんなバレンタインですが、女性が男性に愛を伝えるイベントという認識は、全世界共通のものではありません。カトリックのイベントで、聖ヴァレンティヌスに由来する日、キリスト教の行事という説もありますが諸説あり、世界的に見ると「大切な人とのの愛を祝う日」と捉えられているようです。女性から男性へという形も、東洋圏に多いようですから、宗教的な意味合い以上に、今はやはり、菓子メーカーなどの商業的な戦略色が強いとも言えます。

 世界では、男性が女性に愛を伝える、日頃の愛を感謝するという方向性が主ですが、国によって温度差はあれど、イスラム圏では異教徒のイベントとしてバレンタインデーに否定的な認識を持っているようです。バレンタインデーがそもそもキリスト教の殉教者にちなむものであり、イスラム教徒側から「異教徒のお祭り」であるバレレンタインは偶像崇拝的な色が濃いとして、イスラム教の教義に反するという考え方で「祝う」ことへの反対運動が行われるなどもしています。

 日本人の日常生活に浸透しているイベントですが、バレンタインデーを紐解くと、文化、宗教、歴史、経済と多岐に渡る方面の学びに繋がることがわかります。チョコレートの生産自体についても、児童労働問題との関連性も問題になっています。ハッピーなイベントとだけの側面ではなく、ちょっと出来事を掘り下げて調べてみることで、ワクワクだけではなく学び得ることが多いかもしれません。

 美味しいチョコレートと温かい飲み物などをいただきながら、ぜひ調べてみてください。