「6月」から学び得ること

 あっという間に桜の季節が過ぎ、気が付けばGWが過ぎ、驚くことにもう6月です。時間の流れ、季節の変化に自分の生活も身体も順応できずに過ごしていますが、今年も半分…というところまで来てしまいました。

 大人としては、まだ半袖だけではちょっと…という気持ちもあり、衣類も入れ替えきれない中途半端な時期ですが、動いてなんぼの子供たちは既に半袖一択となり、肌着も揉めながらタンクトップを無理やり着せている状態です。お友達を見ると、男子達はほとんどが既に夏モード、今からこれを着ていて真夏はどうするんだろうと思ってしまう夏の装いで動き回っています。

 そんな「衣替え」ですが、社会生活全般に共有されているのは、どうやら日本くらいらしいということを最近、知りました。起源としては平安時代の宮中行事からはじまり、旧暦の4月、10月に夏服と冬服を替えるという決まりごとが元になっているそうです。その風習が、江戸時代になると年4回、衣替えを行うこととなり、明治になってからは、太陽暦の6月1日から9月30日が夏服の時期、10月1日から5月31日が冬服の時期となり、4回の衣替えが2回に戻り、それが今に至り、学校や官公庁を含め、制服の衣替え時期が定まっているとのこと…毎年この時期、早く衣替えをしなくてはと思い暮らしているソレが、そのような歴史背景を持っていたということにも驚きました。

 しかしながら、ずいぶんと気候も変わってきています。世の中的にもクールビズが浸透し、真夏もスーツにネクタイという姿は相当減りましたが、考えると、日本の四季もだいぶ曖昧になり、暑い時期がかなり長くなっているようにも思います。十年ひと昔と言いますが、天候や気温だけを考えても、気が付けば色々な変化が身の回りに起きていますね。

 わかりやすい環境問題的な視点も含め、SDGs、ジェンダーや社会福祉問題等、小論文や総合学習等のテーマとして掲げられた、世の中についての学ぶべきことはたくさんあると思います。ですが、そういったわかりやすいタイトルが全てではありません。日常生活の小さな変化や自分の身の回りの出来事それぞれに、歴史や先人の知恵と学びが詰まっています。季節感も感じにくい今時の暮らしですが、つい忘れてしまいがちな季節や文化、風習などに対しても、自分の知識や興味の幅を広げることを意識して研究の対象として考えたり、学び深める、知ることをしていきたいですね。

 6月、もうすぐやってくる「梅雨」についても、間違いなく様々な学びがあると思います。マスク生活に湿度と暑さは辛いですが、夏に向けての日々を乗り切りましょう!