
いかに生きるかへ繋がる選択
東です。新しい年を迎え、皆さまそれぞれに様々な思いの中スタートしたかと思います。今コロナ禍という状況の中、健康であることがいかに大切であるかということが念頭にあります。やはり健康でないと、どのようなことも成し遂げることはできないと思うからです。またそれと同時に、いかに生きるかということも考えさせられます。このような状況の中、ストレスもあり、癒されたい、気分転換がしたいなどという気持ちとなり、そのような方向へ傾きがちです。しかし、それはある意味、マイナス状態をゼロに戻すようなことでしかないのかもしれません。このようにしたいという決意こそが、本当に元気になるために、持続的に元気でいるために必要なことではないでしょうか。『働き方の哲学』(村山昇)より、参考までに以下の2箇所を抜粋します。
●中長期にわたって、ほんとうに元気になっていくためには何が必要か、そこを考えなければ、いつまでも「ストレス負荷→癒し・気晴らし→ストレス負荷」のサイクルをネガティブモードでぐるぐる回るだけの生活になってしまうでしょう。本当に元気になるために必要なこと―それは「決意」です。意味を見つけ、そこに肚を決めて行動することです。
●夢や志、使命、目的といった意味的なものに向かって、それを成し遂げようと「決意する」とき、人は元気になる。元気とは、その字のごとく、その人の元のところから沸き起こってくる気です。移ろいやすい感情的な高揚とは違います。その人が本来の自分になるための図太いエネルギーです。意志的・楽観的に喜びも苦しみも受け入れてダイナミックに生きるか。それとも気分的・悲観的にこぢんまり生きるか。その選択は、ひとえに「決意するか/決意しないかに」による。
このような「決意」は「いかに生きるか」ということでもあるように思います。自身の生きる意味は何だろうか、自身の生かされる場はどこだろうか、自分がどういった形で社会に貢献できるのかなど、いわゆる生きがいというものでしょうか。志望理由書で述べる内容も、それらへ通ずることのように思われます。以下に、志望理由において、しっかり考えておきたいことを示します。
1.志望分野を学ぼうと思った動機
2.大学に進学して具体的に何について研究していきたいのか
3.その研究テーマに対しなぜその大学を選択したのか
4.将来その研究内容をどのように社会へ貢献することを考えるのか
例えば、自身の今までの生き方の軌跡から「志望分野を学ぼうと思った動機」が、あるかと思います。そして、「どのように社会へ貢献することを考えるのか」というのが、いかに生きるかということに繋がるように思われます。志望先は、その先の将来に繋がる学びや研究を行う場であるということです。
「今までの生き方」、そしてこれから「いかに生きるか」というのは、繋がっています。ゆえに、あなたの今までの経験、考えなどから、志望先である○○学部○○学科へと、無理やり何とか繋げようとするのではなく、○○であれば、○○へ進学することが妥当であると納得するような、違和感なく繋がっていることが適切であるかと思います。このような「繋がり」を意識し、考えてみるのもよいのではないでしょうか。そして、「本当の元気」で入試に挑みましょう。