見方・考え方の枠組みを変えてみる

東です。先日、入試対策用として「リフレーミング」という資料を学校より子どもが持ち帰ってきました。そこで、懇談会の際の「短所は皆よく出てくるけど、恥ずかしいのか長所があまり出てこないようですね。」という先生の話を思い出し、自身の長所・短所を考える際に役立てるようにということだと納得しました。リフレーミングとは、心の習慣・考え方の枠組みを言い換えることで、短所と言われるところも見方を変えれば、長所にもなるということのようです。前にもお話した、同じものでも2つの側面があるという「表裏一体」と似ているようにも感じますね。以下に「リフレーミング」の資料から抜粋し紹介します。

  • あきっぽい → 好奇心旺盛、興味が広い
  • おせっかい → 面倒見が良い、主体的、親切、気が利く
  • 頑固な → まじめ、堅実、意志が強い
  • 口下手 → 慎重、丁寧、几帳面
  • 鈍い → 落ち着いている、物事に動じない、物怖じしない
  • のんびりした → 自然体、親しみやすい、おおらか、穏やか
  • ふざける → 明朗快活、親しみやすい、素直な
  • プライドが高い → 情熱的、信念がある、意志が強い
  • マイペース → 慎重、自主的、意志が強い
  • 面倒くさがる → 効率的、堅実、慎重な
  • 優柔不断 → 協調性がある、物事を粘り強く考える
  • 要領が悪い → 慎重、丁寧、几帳面、まじめ
  • 乱暴な → たくましい、好奇心旺盛、行動的、活動的

短所が、このような長所として表現されるのかというものもあるかと思います。そこから自分自身を振り返り、長所を再確認してみるのもよいでしょう。何事も見方を変えてみると新たな発見があるものです。つい自分自身のこととなると後回しになりがちな自己PRや長所・短所かと思われますが、このように活用してみると自分の違う一面に気づくことができるかもしれません。

進学先の選択や志望理由書を考える際に役立つと思われるものを取り上げてみます。『リフレーム一瞬で変化を起こすカウンセリングの技術』(西尾和美)によると、「リフレームの目的は、今までの考えとは違った角度からアプローチしたり、視点を変えたり、焦点をずらしたり、解釈を変えたりと誰もが潜在的に持っている能力を使って、意図的に自分や相手の生き方を健全なものにし、ポジティブなものにしていくこと」とあります。例えば、「私は○○に関心があるから○○学部」と決めてかかるのではなく、先程の「今までの考えとは違った角度からアプローチしたり、視点を変えたり、焦点をずらしたり、解釈を変えたり」を参考に、まず自身の興味関心を違う枠組みで見ることで、新たな方向性を見つけ出すことができるかもしれません。そこから、自身の興味関心をどのような学び、どのような研究へと方向づけていくのかということになるでしょう。自身の研究したい内容を充実して行えるかどうかということは、とても重要な要素です。大学選択の際には、十分に検討し、決定していく必要があるでしょう。