将来に向けての歩み方
東です。長期休校の続く状況、自粛生活を通じて、自身の立ち位置、振る舞いをどのようにしていくべきかなど、色々考えさせられる日々であったのではないかと思います。こうした中、私が楽しみの一つとして、欠かさず観ている連続テレビ小説「エール」の中で、印象に残っている台詞を紹介します。
前に聞いたよな、得意なものはなにか?って。
見つかったんじゃないか。
人よりほんの少し努力するのが辛くなくて、
ほんの少し簡単にできること。
それがお前の得意なもんだ!
それが見つかれば、しがみつけ!
必ず道は開く!
こちらは、音楽の先生が、主人公の音楽の才能に気づいた際の言葉で、これをきっかけに主人公は作曲家を目指していくこととなる訳です。この場面から、子どもたちも得意なことを将来に繋げることができると良いなと思いました。そして、同時に先日読んだ書籍の以下の内容に通ずるものがあるとも思いました。
※「なぜ僕らは働くのか」(監修・池上彰)より
自分には得意なことや長所なんて何もないと思っている人は、「得意」や「長所」という言葉のハードルを上げ過ぎなのかもしれません。まずは、「自分の中で他のことよりも少し上手にできること」を得意なこと、「こんなところが自分のいいところなのではないか」と思うところを長所として、捉えてみましょう。自分のことを必要以上に低く評価したり、人と比べてダメだと思ったりしてはいけません。自分を否定することは、自分の才能の芽を摘んでしまう、良くない行為です。自分で思う「得意」や「長所」を磨いたら、いずれはそれが光り輝くものになるかもしれないのですから。
また、自分が意識せずにやっていて気がつかないような良いところに、人が気づいてくれることがあります。言われて初めて、「へぇ、自分のこういうところって特別なのか」と気づくのもよくある話です。人との関わり合いの中で見つけてもらった自分の長所は、これから世の中に出て多くの人と関わる時に発揮されるはずです。自分が就きたい仕事を考えるときには、人からもらった評価について思い出してみるといいでしょう。
上記の内容から考えると、正に主人公は自分に得意なことがないと思っていた人であり、先生に自身の良さを気づかせてもらったということになる訳です。そして、そこからどのように過ごしていくのかが、人生の分かれ道となっていくように思われます。「ほんの少し」「少し」を大切に磨いていく人は、道を開くことができ、反対に「ほんの少し」「少し」くらいでは、たいしたことないなとそこで諦め、磨くための努力をしない人は、道は開けないのかもしれません。そこが、夢をつかめるのは、ほんの一握りであり、たいていの人はその夢を諦め、人生に折り合いをつけながら生きていくという違いとなるのでしょう。そこで、どのように過ごしてきたか、考えてきたかということが、結果として将来に必ずでるという訳です。ゆえに、今この瞬間を無駄にしてほしくない、大切にしてほしいと思うのです。
仕事とは、誰かの役に立つことではないでしょうか?つまり、自分が得意なことを活かして人の役に立つ、自分の性格的に向いていることを活かして社会に貢献する、それが仕事の本質であるように思います。自身の良さを活かし、役立つことができるということこそ、やりがいとなるのではないでしょうか?このようなことも踏まえて、今の時間を使い、将来に向けての歩み方を思案すると良いのではないでしょうか。