効果的なフィードバックでステップアップ

東です。前回インプットとアウトプットを繰り返すことが大切であるということ、その際のフィードバックの重要性についてもお伝えしました。当日まで何の問いが与えられるか分からない小論文などとは違い、志望理由書は、十分に推敲をすることが可能かと思われます。書いて、見直しと何度も繰り返すことができますので、納得のいく内容を検討していくとよいでしょう。以下に、フィードバックに関する内容を抜粋しましたので、参考にしてみてください。

(「アウトプット大全」著者・樺沢紫苑より)

疑問や違和感は放置せず、あらゆる手段を使って必ず解決する

フィードバックを行うことで、行動が修正され、前の自分より必ず進歩、成長することができます。フィードバックとは、アウトプットによって得られた結果を評価し、その結果を考慮して、次のインプットに修正を加えるという作業です。見直し、反省、改善、方向修正、微調整、原因究明、これらすべてフィードバックです。

「効果的なフィードバックの4つの方法」

  1. 短所克服と長所伸展人間が成長するには2つの方向性があります。それは、「短所克服」と「長所伸展」です。欠点や短所、苦手分野を克服するのか、長所、得意分野を伸ばすのか、まずは「長所伸展」を優先させ、自信をつけましょう。大きな結果を出したい場合は、「短所克服」ですが、精神力や時間を要するので、やや上級者向けです。

広げると深める

学びを進めていく場合、その方向性は「広げる」か「深める」の2つの方向性しかありません。最初はある程度「広げる」勉強を行っていきます。浅く広く勉強していき、その中で、関心、興味のあるもの、好奇心がそそられるものが見つかれば、「深める」勉強をすべきです。自分はその知識を「広げたい」のか「深めたい」のかという2つのベクトルを意識するだけで、次に何をすべきかが明確に分かります。「なぜ?」を解決する

インプットをしてアウトプットをすると、必ず「疑問」が生まれてくるはずです。「なぜうまくいかないのか?」「なぜこうなるのか?」そうした「なぜ」を放置してはいけません。「なぜ」を突き詰めると、その先に「気付き」が見えてきます。「なぜ」を解決して乗り越えることが成長です。人に教えてもらう

最も効果的なフィードバック法は、「人」からアドバイスをもらうことです。先生、先輩など自分よりも知識や経験の多い人から、アウトプットに対して適切なアドバイスがもらえると、弱点、欠点の修正にも繋がり、飛躍的に成長するきっかけとなります。その場合、なんでもかんでも質問すればいいというものではありません。自分なりに疑問、問題点に対する探究を進めておくことで、成長や進歩に繋がるような一歩先のアドバイスがもらえます。

このような、フィードバックは、志望理由書に限らず、あらゆる人生の場面でも有効であるかと思います。常に方向修正、微調整をしながら、自己成長にも繋がっていくことでしょう。あなたの目指す将来、進学先を、より明確に現実のものにしていくためにも役立つように思われます。