10年、20年後を見据える

東です。先日、同窓会に出席しました。約20年振りの再会であり、個々の昔と今を感じられた良い機会でもありました。そして、以前の小論文に、20年後をテーマにしたものがあったことを思い出しました。高校生にとっては、予想や想像の中で書かれるものでした。私にとっては、現実となった今、様々な思いが巡らされました。

さて、将来を想像する上で、良い機会ともなる職場体験というものが学校であるかと思います。ここで体験したものが、実際に将来に繋がったということもあるでしょう。長男の中学校では、職場体験が福祉体験となって行われました。老人ホーム、地域ケアプラザ、地域作業所、保育園といったところです。目的として以下を上げられていました。

・自分とは違ういろいろな立場の人と交流し、その思いや生き方から共に支え合って

生きることの大切さを学ぶ。

・福祉の仕事に携わる人たちの生き方に学び、福祉への関心を高め、その大切さを学ぶ。

このような体験は、キャリア教育の一環として行われているものです。キャリア教育とは、キャリア(経験)を活かして、現在や将来を見据えることを主眼として行われる教育のことです。以下のように小学校、中学校、高等学校を通して行われていくものでもあります。

小学校(進路の探索・選択にかかる基盤形成の時期)・・・職場見学等

・自己及び他者への積極的関心の形成・発展

・身の回りの仕事や環境への関心・意欲の向上

・夢や希望、憧れる自己イメージの獲得

・勤労を重んじ目標に向かって努力する態度の形成

中学校(現実的探索と暫定的選択の時期)・・・職場体験等

・肯定的自己理解と自己有用感の獲得

・興味・関心等に基づく勤労観、職業観の形成

・進路計画の立案と暫定的選択

・生き方や進路に関する現実的探索

高等学校(現実的探索・試行と社会的移行準備の時期)・・・インターンシップ等

・自己理解の深化と自己受容

・選択基準としての勤労観、職業観の確立

・将来設計の立案と社会的移行の準備

・進路の現実吟味と試行的参加

このように段階を追ったキャリア教育というものがあり、様々な経験ができます。しかし、それだけでは十分とは言い切れないでしょう。やはり学校教育だけでは限られています。その中にあなたが目指すものが、必ずしも含まれている訳ではないかもしれません。そうなるとやはり自分自身で、情報収集するなり、そのような場へ足を運ぶ必要があるでしょう。例えば、リクルート進学総研のHPにも以下のような大学の学部・学科の詳細、仕事の詳細などが掲載されています。情報の一つとして紹介します。

・学問の魅力や高校との学びの繋がりをひもとく「学びをみちしるべ」

     http://souken.shingakunet.com/career_g_jirei/2019/11/11-f7fe.html

・仕事が分かる!業界図鑑

     http://souken.shingakunet.com/career_g_jirei/2019/11/post-23f2.html

日頃、学校生活では、つい成績や偏差値などに目を向けがちになるでしょう。しかし、10年、20年後と将来を考えた際に、学校での学習が、社会でなぜ大切なのか、どのように役立つのか、実際に仕事をしていく上でどのように用いられるのかといったことへ繋がっているということを意識する必要があるのではないでしょうか?目先の目標にばかり囚われるのではなく、将来へ繋げていく目標を掲げ、考えていくことが大切なように思います。