「2020年大学入試改革」を学ぼう

髙山です。今日、小学校六年生の生徒が、週末に英検を受けてきたと詳細を報告してくれました。英検4級を取得していると中学受験で特待生として入学金が免除される枠があるとのこと。この夏は英語も含めて本当によく勉強していました。

そんなこともあり、英検について調べる機会が多くあったのですが、同時に2020年から導入される「英語の民間試験」についての記事も多々目に入ってきました。私は、漠然としか認識していなかったのですが、改めて色々と読み込んでみると50万人以上もの人が受けるという試験システムながら、現状まだまだ明確にされていない点がたくさんあるということがわかりました。そして、よく考えれば当然ですが、早くから申し込みをしないと、この「英語の民間試験」出願に間に合わないこともあり得るとわかりました。

ここでは具体的な日程や詳細は最低限の記載としますが、これら一連を調べて、把握して、我が身に置き換えて考えて…と取り組む時間を勉強に使えたらいいのにと思ってしまった私です。しかも、大学によっては、この「英語の民間試験」の結果を合否判定に使わないという結論を出しているところ、一定の成績をとることを出願の条件としているところ、結果を共通テストに加点するところなど国立、私立での差もありますが様々です。そもそも、時期の早い推薦、AO入試においては特に用いられない可能性もあります。明確に志望進路の方向性が定まっている人はともかく、進路に試行錯誤をする人にとっては非常にやっかいな段取りになるようにも思いました。また、受験生と言ってもその状況も幅広く異なり現役生、既卒生、一般社会人、通信高校、帰国子女等、それぞれに条件も異なりますので早めの確認が必須であることは間違いありません。

時期が早い推薦、AO入試においては必ずしもこの、新たな試みとなる「英語の民間試験」の成績が必要になるとは言えませんが、一般的な考えとして推薦、AOで合格できなかった時、一般入試で再トライすることとなります。その際に「推薦(またはAO)でいらないと思ったから英語の民間試験受けてなかった」では困りますね。この「英語の民間試験」については、既に9月より2020年4月~7月に実施される新型英検「S-CBT」の第1回予約申し込みが始まっています。「2020年の入試から」と言っても、もうコトは動き出していますので、しっかりと情報を得て間に合わないことが無いように対応していきましょう。

また、様々なサイトで、新たな大学入試についての記載があり、情報を得ることは可能ではありますが、何事においても文部科学省が出す指針がベースとなります。インターネットサイトでは、その記事を書いたライターの意見や考えも内容に反映していますので、一番正確な情報源は間違いなく文部科学省のHPですので、そちらも一読しておくことをお勧めします。

文部科学省HP 高大接続改革    http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/index.htm

最後に、基本的なことに戻りますが、2020年度の入試より現在の受験の諸名称も新たになります。

  • 一般入試・・・一般選抜
  • 推薦入試・・・学校推薦型選抜
  • AO入試・・・総合型選抜
  • センター試験・・・大学入学共通テスト

これから様々な資料や要綱を目にしていく中で、これらの名称の変更についてもしっかりと認識しておくことが必要ですね。私も新たなる大学入試についてもっと勉強していこうと思います。