進学を選択するということ ①

こんにちは、高山です。
2月も終盤となり、そろそろ4月からの予定などもわかってきているのではないでしょうか?桜と共にやってくる日本の春ですが、仕事も学校も4月から一気に切り替わりますからまさに新たなスタートの時期ですね。

さて、高校を卒業後の進路には複数の選択肢がありますが、進学について基本的なことを再確認してみることにします。志望理由書の添削において多くの場面でコメントしていることですが、大学は研究機関です。研究機関である大学に、自分自身が希望して進学するのですから、受け身ではなく、自発的に自らが設定した研究テーマについての学びを追求していく姿勢が必要です。ですから、入学後に「思っていたのと違う」と思わないためにも調べて把握して、その大学に進学して何を探求したいのかを深く考える必要があるのです。

専門学校は専門技術を持った職業人の養成機関であると考える必要があります。◯◯の職に就くために与えられた期間の中で必要なカリキュラムをこなすことで目的のスキルを身に着けて働くことが出来るようにするのが専門学校です。当然、スキル習得に向けて学校も効率的なカリキュラムを提示していますので学生はそこに沿って進んでいくことになります。医学部や看護学部など一部の大学を除き、入学の段階で将来が具体的に定まっていることが専門学校と大学の違いの一つでもあるかもしれません。

そういった進路を考える時、皆さんはどのようにして決めていますか?誰かにアドバイスを貰ったり、誰かと話をしたり、何らかの経過を経て考えをまとめていくのだと思います。では、その進路について、自分の家族とはしっかりと話しをしていますか?恥ずかしかったり、気まずかったり、なかなかしっかりと向き合って自分の将来や進路について家族と話をするという機会が持てない人もいるかも知れません。もしかしたら、自分の希望する進路について反対され、賛同を得られない人もいるかも知れません。しかしここで一度考えてみましょう。進学はただで出来るものではありません。一般的には、まとまった、それも高額なお金が必要となります。進学に必要となる学費について、皆さんはご自身でも考えたことはありますか?親だから…と言ってしまえばそこまでですが、高校を卒業して働き、自らを賄って行く人が同年代でいる中、例外もあるかもしれませんが、自分が進学を希望することで必要となるお金を払ってくれるのが親なのです。

家庭の事情も金銭的な感覚も個々で大きく異なります。しかし、義務教育で通っていた中学まで、義務教育ではないものの進学することが当然となっている存在である高校とは一線を画すものが高校卒業後の進学です。それに伴う経済的なことも考えると、適当な気持ちで進学を選択したり、志望校を決めたりは出来ないのではないでしょうか?

これらについて、次回も継続して考えてみたいと思います。勉強関係ばかりではなく、こういった金銭的なことを考えることも高校を卒業する年代の皆さんには大切なことではないかと思います。