学部・学科の時代変化に目を向けて

東です。先日、ある雑談で「芸大にゲーム学科ができるらしい。」という話題になりました。あの国立総合芸術大学であり、美術や音楽分野の最高峰とも言われる場で、ゲームとは大学のイメージと不釣り合いに感じ、皆も驚いている様子でした。「ゲームばかりしないで、勉強しなさい!」と言われるのが当たり前のようであったのが、学科として成立するようになるという時代の変化を感じた出来事でした。

調べてみますと、以下のようにありました。

●東京藝術大学では、2019年4月から、大学院研究科にゲームを中心とした制作・研究等を行うことのできる2年間のコース(ゲームコース)を新たに開設します。そこには、ゲームを芸術の一分野として捉え、研究や作品制作を通して、ゲームの可能性や映像表現のフィールドに貢献することを目指します。

●「東京藝術大学にゲーム学科ができたら」という仮定のもとに、大学院映像研究科の修了生の中からディレクターを選出し、彼らを東京藝術大学ゲーム学科(仮)「第0年次」の研究生として作品制作を行いました。彼らはゲームを表現として捉え、ゲームの概念や可能性を広げることを目指して、約6ケ月をかけてコンテンツ制作に挑みました。

実際は大学ではなく、大学院の方からスタートのようですが、行く行くはどのように変わっていくのか興味深いですね。また、今話題のAI(人工知能)についてはどうなのだろうと個人的に気になり、調べてみました。

●東京工科大学コンピューターサイエンス学部AIコースが2019年4月より新設されます。これまで人間にしかできなかった高度な判断や作業を、コンピューターの活用によって実現するAI(人工知能)に関する知識と技術を学び、その応用方法の習得を目指すコースです。基礎となるプログラミング技術、応用に不可欠なコンピューター関連技術、機械学習、ディープラーニングなどの技術を実学として学修し、ITの先進分野で活躍できる想像力のあるエンジニアを育成します。

これらはほんの一例に過ぎませんが、刻々と時代は変化しています。このように、従来なかった学部・学科が新設されることもありますし、従来の学部・学科であったとしても、今までの内容とは異なり、研究分野の幅が広がっていることもあります。要は、皆さんの目指す将来のための選択肢が変化していることも十分考えられるのです。既存の進学先のみに囚われることなく、皆さんの将来の夢を叶えるべく、学びの場、研究の場の情報は、常に気にかけておくことも大切かと思います。もちろん、それには自身の将来像がより明確であることが大前提となります。明確であれば、合致した進学先をよりピンポイントで情報収集ができることでしょう。大学で、どのようなことを研究し、その研究をどのように将来へ活かしたいのかを十分に考え的を絞り込むとよいでしょう。そして、関連する学部・学科の内容を十分に調べ、備えたいものです。

2018年も残り僅かです。新年の抱負とともに、自身の将来についてもより具体的に、より現実的に考えてみましょう!