再度、基本の確認を!
高山です。気がつけば11月も半ば、年末年始が視野に入ってきましたね。一般受験のシーズンも近くなり、受験生はだいぶ焦ってくる時期ではないでしょうか?はるか昔ですが、センターを受けつつ私立文系志望だった私は、世界史がなかなか頭に入らず途方に暮れていた覚えがあります。
世界史を含めて、暗記モノには苦しんだ私ですが、文章を書くということには大きな抵抗が無かったため、小論文は楽しく取り組めていました。当時はまだ、受験の科目としてオマケのようなポジションであった小論文の講義はとても楽しく受講していましたが、その時の先生がとにかく原稿用紙の使い方に厳しかったことを覚えています。先生は何度も「何をどう書くか必ず思考しなくてはならないのだから、表記のルールくらい頭に叩き込んで考えなくても適切に書けるようにしなさい」とおっしゃっていました。もちろん、頭で覚えたことを実践できなくては意味がないということで、たくさん書きなさいとも。
ここで改めてご自身の原稿用紙の使い方、表記のルールの理解度について考えてみて下さい。いかがですか?ある程度指導を受け、意識して数をこなして書くという行為をしていれば基本のキホンは身につくと思うのですが、その基本的なミスをしてしまう人も少なくないのも事実です。「原稿用紙の使い方」と検索すれば、多々情報はあります。様々なパターン…縦書き、横書き、数字、アルファベットであれば大文字小文字、カッコの使い方など、適切に、迷わず書けるように確認をしてみましょう。また、それらのルールは答案や願書の指定用紙が罫線であった場合も該当するものです。マス目が無いことで、数字や小文字を1マスに2文字入れるというような厳密さは薄れますが、共通しているルールは多々あるものです。
そして最後に、丁寧に文字を書きましょう。重要なのは文字の美醜ではありません。読みやすさ、読み手がいることをしっかりと意識しているのかどうかです。どんなに素晴らしい内容が書かれていても適切に読むことが出来なくては伝わりません。特に、罫線タイプの答案用紙の場合は、文字の大小とレイアウトも読みやすさには関係があります。文字数を稼ぎたいのか行の縦幅いっぱいに大きく文字を書く人、逆にたくさん詰め込みたいからか小さく細かな字を書く人…どちらも非常に読みにくいと思います。これらも数をこなす中で整えていくことが出来ますし心掛けで変わるものです。添削指導などで表記の問題について指摘された場合には、同じことを繰り返さないように意識を持って取り組むようにしましょう。
そもそも、原稿用紙の使い方や表記のルールの把握はスタートラインの前にあります。問われるのは何をどう書き述べるのかです。それらの充実度からつまらないマイナスを無くすという意味で、結果の問われる入試において抑えるべき基本はしっかりと確認して下さい!