再度見直しを!
こんにちは、高山です。皆様の台風被害は大丈夫ですか?我が家では大きな木の枝が数本折れたものの手を着けるに至らず、庭にブロッコリーを逆さにしたような状態で鎮座しています。次の台風25号が日本から外れてくれることを願うばかりです。
そんな秋、様々な大学でAO入試の合否が出ています。以前のブログでも書きましたが、検索キーワードに「AO」と入れると「落ちた」が出てきます。今回「推薦入試」「公募制推薦入試」「指定校推薦」などキーワードを入力してみたのですが、やっぱり「落ちた」が続いてきました。個人的には「受かった」について実体験に基づいたエピソードの方に興味があるのですが…。
さて、大きなカテゴリーとしてAO、推薦、一般を考えると、その実施時期も内容も一般入試が独立していて、AO入試と推薦入試は重複する部分もあります。大学によって必要条件は様々ですが、余程のことが無い限り必ず求められるのは志望理由ではないでしょうか?改めて考えてみると、学力試験とちょっとの面接程度で受験生の合否が決められてきたというシステムにも恐ろしさを感じますが…ともかく、一般入試よりもAOや推薦入試の方が受験生側から大学へ「自分」をアピールする機会を多く得ていると言えると思います。
これまでのブログでも同じようなことを書いていますが、志望理由書の添削をしていると「自分の研究テーマ」について書けていないものが多くあります。なぜその大学を志望したのか…という切り口において、自分が興味を持ったエピソードや実体験を作文のように細かに述べている文章は多々ありますが、進学後の研究計画というものが軽視されているように思います。正確には「軽視」ではなく、そういったことが求められていると把握できていないまま、何を主軸として志望理由書を書くべきなのか追求がされていないだけなのかもしれません。
就職において、企業が欲しいのはやはり仕事のできる将来性のある人間でしょう。多分それは大学入試でも同じで、日本の将来を担い世界に名を馳せるような優秀な学生を大学も当然欲しいと思いる筈です。そのやる気と優秀さを何で証明するのかは大学が課した条件で異なると思いますが、例えば銀行に就職したい時に、なぜ銀行員になりたいと思ったのかというエピソードを並べるよりも、銀行員になったらどんな仕事をしたいのか、そのために自分がどのような専門分野を学び、どんな資格を取得してきたのか等を述べる方が採用する側にやる気が伝わると思います。大学への志望理由書もやはり同じではないでしょうか。
教育機関である中学や高校に対して、大学は研究機関です。志望理由書では、自分がどのようなテーマについて探求していきたいのか、そして将来的にどういったことで社会に貢献していきたいのかを具体的に、そして現実的に書けるようにする必要があります。自力での努力も無論大切ですが、専門的なアドバイスを受け、推敲を重ね、最善の状態を追求することも合格するためには重要です。時間は限られていますが、合格に向けて自分には何が足りないのか、何が必要なのかをしっかりと認識することから始めてみましょう。