短所から表裏一体を考える

東です。「すぐ気が散る」まさにうちの子どもたちのことと、ある雑誌を読み思いました。とても落ち着きがなく興味の対象がくるくる変わり、変化に富んでいて楽しくもあるのですが、それに付き合うのがまたとても大変でうんざりすることもありました。以下がその雑誌の内容です。

「すぐ気が散る」と言ってしまうと、ネガティブなイメージですが、言い方を変えれば、「好奇心旺盛」ということです。やりたいこと、興味の対象が同時多発的に起こっているわけですね。親にはわかりづらいかもしれませんが、そのときそのときで、一瞬ではあっても、とてつもない集中力を発揮していることもあります。

なるほど、そうであると良いことなのかと思ってしまいました。このように見方、考え方の違いで変わるのです。まさに長所と短所は表裏一体です。「自分の最大の欠点の近くに最大の長所がある」「長所もいきすぎると短所になる」などと言われる所以です。

さて最近「長所・短所」についての文章を見ることが多々あります。自分自身を見つめ返し、一生懸命書いていることを思い浮かべながら見ています。「自分の性格はどうなのだろう?」実際にはありえないことですが、自分も他人も周りにいるすべての人が全く同じ性格だったとしたらどうなるでしょう?皆が同じ性格だとしたら、同じ場面で誰もが似たような行動をとるようになるのです。ゆえに「大勢の人の中にあって、その人らしさを表す行動の特徴」が「性格」となるわけです。その「行動の特徴」について、自身の体験を踏まえて、長所・短所の説明に用いられるわけです。この方がより分かりやすく、伝わりやすくなるからです。自身の「長所と短所」と「行動の特徴」、この繋がりを意識して過ごしてみるとよいのではないでしょうか。そして、あなたの長所と短所、特に「短所の変容」を考える上で、少しでも手助けになると思われるものを少しご紹介します。物事には必ず表と裏があるように、性格にも表と裏があります。短所を裏返して長所にする例を挙げてみます。
 

消極的⇔平常心を忘れない

陰気⇔調子にのらない

気が弱い⇔優しい

臆病⇔何事にも慎重、用心深い

取り越し苦労をする⇔よく気がつく

引っ込み思案⇔慎重

行動が遅い⇔念入り、綿密で着実

優柔不断⇔思慮深い

頑固⇔粘り強い、意志が固い

飽きっぽい⇔気分転換が早い、物事に拘らない

せっかち⇔行動が素早い

意地っ張り⇔物事にくじけない

融通が利かない⇔しっかりしている

気が短い⇔気持ちの切り替えが早い

少しはお役に立ちましたでしょうか?短所を長所にできるということは、「ダメなところに対してしっかり対応している」「客観的に自分をみている」「問題解決能力がある」ということにもなります。長所の記述は、どのように活かせるか、さらにどう伸ばせばよいか、ということになりますが、短所の記述は、このように捉えて書くとよいかと思われます。

「長所・短所」に関する記述は、小論文や志望理由書以上に一番人柄が現れるものです。AO入試という「より人物を重視するもの」であればこそ、ある意味重要な要素なのかもしれません。「文章で書く」「面接で話す」いずれもあることでしょう。その先の就職面接でもあります。この機会に、自分自身で考えるのはもちろん、友人、家族など身近な人に自分はどうなのかきいてみるのもよいかもしれません。この機会に今一度自分自身を見つめてみましょう!