将来に向けて 常日頃からの姿勢

東です。6月と言えば環境月間ですね。「環境」に目を向ける良い機会でもあります。

中でも、「エコ」は日常生活で聞き慣れた言葉になってきました。「エアコンは28度設定」「マイバック・マイボトル」等、小学校でも「3R(Reduce・Reuse・Recycle 発生抑制・再使用・再利用)」と授業で教わるようです。また、新たにSDGsが目標に掲げる「貧困や環境」といった17の課題解決に統合的に取り組んでいる企業等が「第一回ジャパンSDGsアワード」を受賞するといったことも目にするようになりました。中学生からもこのSDGsを教育課程に取り入れながら進めるという方針も出始めています。こういったように、「環境」一つを取り上げてみても、様々な関連した事柄が目に留まるようになるかもしれません。

そこで今回は「環境」というキーワードでAO入試と検索してみましたところ、目に留まったものがありましたので紹介します。

●玉川大学農学部環境農学科

アドミッションポリシーは、「自然環境や農業における諸問題や異文化交流を踏まえた国際協力について常に問題意識を持って考える。」とあります。コミュニケーションシートにて、志望理由・高校までの学びと大学までの学びの違い、志望学部の理解として10年後の世界はどうなっているか、関連する書籍を読み意見を述べる、高校生活で成果を上げたものなどがあり、すべてを文章で書く必要があります。

●武蔵野大学工学部環境システム学科

アドミッションポリシーは、「持続可能な社会構築に向けて環境学科の専門能力、幅広い環境関連分野の知識を身につけ、システム的思考をもって主体的に社会参画し、一般社会を啓発する意欲をもっている者。」とあります。いずれか1つ以上の要件を満たすものとして7種あり、そのうち4種が2000文字の文章を書く必要があるものとなっています。

1.課題作品―指定図書の内容を批判的にレビューした上で、システム思考は持続可能な未来に貢 

献できるかについて小論文を提出
2.国際交流―自身の外国語学習歴やホームステイ・留学等の経験を踏まえ、そこで得た経験知識を今後どのように生かしていきたいかの小論文を提出

3.オープンキャンパス課題―模擬授業を受講し授業時に提示される課題に対するレポートを提出

4.課外活動・社会活動―以下の活動に該当し、それについてのレポート提出

(課外活動で指導的役割を果たした者、または実績を残した者、生徒会活動で活躍した者、ボ ランティア活動やその他の社会活動を継続して実施した者)

このように2つの募集要項いずれにも、今まで学生生活をどのように過ごしてきたかが問われ、また興味・関心の方向性も試されるようですね。募集要項を見て、さあ書こう、その前に準備しようということでは難しいかと思います。やはり大切なのは常日頃からの姿勢です。

「学生生活で力を注いだものは何でしょう。」体験などから、何を得てきたのか、何を考えさせられてきたのか、それを今後どの方向性に生かしていくのかを常に問う姿勢が大切のように思います。「好奇心をかきたてられたものは何でしょう。」学ぶということの原動力は知的好奇心です。進学し、学びたいこと、研究したいことなど常に問う姿勢が大切のように思います。

そして、疑問、興味に向けて実際に動いてみませんか?志望校のアドミッションポリシーと自身の将来・方向性が合致しているのかを探り、それが合致していることを証明するために必要な要素かと思います。あなたの将来を決めていくための貴重な時間を、このようなことを踏まえながら大切に過ごしてみてはいかがでしょうか?