滑らかなアウトプットを目指して
東です。新年度が始まり、新しいことにトライするのも多い時期ですね。そして、その後の約一カ月、色々思うところが出てくる頃かと思います。
「習うより慣れよ。」子供がそろばんを始めた頃、先生に言われた言葉を思い出します。辞典で調べると、「物事は人に教わったり本で学んだりするより、実際にやってみて慣れた方が早く身につくということ。」とあります。何度も何度もそろばんの珠をはじくことで、ピアノであれば毎日弾くことで、上達していくと言ったところでしょうか。
書くことはどうでしょう?やはり同じように思います。小学校、中学校と転校ばかりの私は、その時その時できた友達と文通を続けていました。日常の他愛もない出来事、思った事などを連ねていただけのようにも思います。お互いに長い年月、繰り返し続けてきました。それは大学生になるまで継続します。これが楽しく、毎回すらすら書けるものでした。作文、小論文を書く機会が多くなった頃も、上手いか下手かは別として、書くことを苦に思うことはなかったと記憶しています。むしろ、どんなお題が来るのか楽しみでもありました。そして、メールなどでやり取りする時代がくるとさっぱり文章を書くことが減り、ここ数十年、そのような機会がなかったせいか、あの溢れ出るほどの文章はどこへ行ってしまったのでしょうといった感じです。不思議に思うほど、文章の書けない人になっていました。こうしてこのようにブログを書くことになり、また一からの「習うより慣れよ。」なのかと思います。もちろん、教えられることも大切です。しかし、経験を積み重ねていくことで、試行錯誤し、教えられたものが生かされ、自分のものになっていくのではないでしょうか。日々文章を書くことが、滑らかなアウトプットに結びついていたあの頃を思い出しながらトライしようと思います。
皆さんも、日記でもいい、手紙でもいい、何か文章を書くことを続けてみてください。「考えては書く」を繰り返すことで、きっと自然な流れができるのではないでしょうか?始めて見る前から、私にできるのだろうか、続けられるのだろうかと足踏みしていては、何も始まりませんし、できるようになる可能性の扉を開くことにもなりません。AO入試では、自身の「強い興味」「探求心」「幅広い関心」等が大切になってきます。日頃からアンテナを張り、様々なものに目を向け、書くことを続けてみてください。ぼんやりとあいまいであったものが、はっきりしてくるように思います。自分は何をしたいのか、何を研究したいのか、何を追及したいのか、様々な事柄が整理され、明らかになってくるのではないでしょうか?各大学、アドミッションポリシーという形で、どのような学生を求めているか示されるでしょう。その際に、明確に自身の希望と大学の方針が合致していると感じることができるのではないでしょうか?
まず、やってみましょう。
私も初心に帰り、書くことを始めてみたいと思います。