弊塾の指導方針

代表の神崎です。カンザキメソッドの指導方針について、記してみようと思います。

キャリアデザインの方法として、私は「川下り型」「山登り型」の2種類に分けています。川下り型は、先に「就きたい職業」を決めてから、後付けでその理由を探っていこうというやり方です。多くの高校では職業体験等をもとに、川下り型のキャリア教育を行っています。

しかし、私は川下り型を推奨しません。高校生が体験した職業をそのまま「自分が就きたい」と考えることも多く、彼らの未来をそれによって閉じることに繋がるからです。高校生には無限の未来が広がっているはずで、それを既存の職業に縛るようなことはあってはなりません。ましてや時代を経るごとに求められる職業が変わっていき、「いい大学にとりあえず入れば、よい企業に就職でき、安定的な仕事に就ける」といった神話は崩れ去っています。そうした中で、「川下り型」のキャリア形成を続けるほど、高校生にとって不本意な人生設計を迫られることになります。

そのため、私は「山登り型」のキャリアデザインを推奨しています。高校生自身の興味・関心はどこにあるのか、現状について論理的に考えたらどういう未来が待っているのか、という観点から、掘り下げていきます。興味・関心を堀りさげていくと、未知であったり、議論が割れていること(最先端領域)が見つかります。それを解き明かすために、主体的に大学や学部を選び、もっともっと思考して、その延長線上に職業を位置づける、というやり方です。ワクワクする未来を自分の力で創り上げていくのです。時には厳しい現実に出会うこともあるでしょうし、調べ学習を続けていくほどに自分の進むべき道がわからなくなることもあるでしょう。でも、経験しないことにはそうしたことにも気づけないでしょうし、そうした苦しい道のりも、ワクワクする未来を創るためにはとても大事です。そうした未来を作り上げるために、私は対話と手間暇をかけていきます。これは残念ながら、ほんの少しの対話ではできず、根気のいる手続きです。圧倒的に効率的なスキル習得のメソッドもさることながら、時間をかけた対話によって受講生の引き出しを探したり、増やしたりする手間暇やノウハウは、他の指導者には負けません。また、LINE等SNSでの無制限対応が好評です。質問もさることながら、設問や課題に関連するウェブ記事や論文を検索したりするなど、即時性を最大限に生かした指導をしております。

ですから、対面指導もさることながら、LINEのフォローも含め、高校生に寄り添おうと考えてこの講座設計にしました。しかも、私がすべての受講生をフルカスタマイズで対応するため、どうしても受講生の人数を制限せざるを得ませんし、そうした中でも弊塾の経営を成り立たせなければなりません。こうした経緯から、やむを得ず受講料を高くしております。大学生メンターなどは一切おりませんので、ご安心ください。丁寧に受講生のキャリアをデザインしていきます。

たしかに「簡単に合格するための志望理由や小論文の指導をしてほしい」というご要望はあり、私の指導方針には合わない方もいらっしゃることは承知しております。しかしながら、私の指導によって難関大学のAO・推薦入試合格者を多数輩出している実績もあります。指定校推薦入試(※聖マリアンナ医科大学を除く)の志望理由の対応等、合格がほぼ確定しているような試験の対応をお望みの場合は、弊塾の指導は合わないと思われます。おそらく良識のある高校生や保護者の方であれば、どういうキャリア形成がよいのかということはお分かりになるのではないでしょうか。AO・推薦入試というチャンスを機に、手間暇をかけて自分を見つめて、キャリアを積み上げていこうとする良識のある高校生や保護者の方に、とてもよく合う塾と指導法だと考えています。