理解と納得の差

情報を得るだけでなく、「納得」して進路を決めるには?

こんにちは、小木曽です。週のまんなか水曜日。連休が終わり、学校生活のリズムが戻ってきたところでしょうか。それとも、連休をきっかけにして何か新しいことを始めた方もいるのではないでしょうか。新しいことを始めると慣れるまでは思うようにいかないこともありますが、知識や情報が増え、新しい仲間との出会いもありますね。

さて、前回の続きになります。私がコピーライター養成講座に通った体験談です。

コピーライター養成講座に通って最初に驚いたことは、受講者の半数ぐらいが学生だったことです。私にとって決して安くない受講料を支払って学生が通うということに意識の違いを感じました。コピーライターという職業を知り、なりたいと決意する。そこまでは、私にもできることです。しかし、そこから更にコピーライターとは具体的にどのような仕事をするのかということを知るために行動をおこすのは案外難しいことなのです。

インターネットや雑誌・本などで職業について調べることは、いつでも一人でできます。しかし、講座に通うとなれば決められた時間に決められた場所に通うことになります。手軽にできるわけではありませんが、そこには人との出会いがあります。

どのような出会いがあったかと言うと、まず、講師が現役のコピーライターです。また、受講者はコピーライター志望者やコピーや文章を書くことに興味のある方々です。年齢や性別が違っても共通の話題があって講義のあとに受講者同士でお話をすることもありました。

受講者は学生のほか、企業の広報部やマーケティング部などで広告制作と関わりがあるか文章を記述することの多い部署に勤めている方もいれば、営業部で直接は広告制作と関わりがないという方もいました。企業に勤めている方々が転職のために受講しているのではなく、現在の仕事の幅を広げたいとか、仕事を依頼するのがコピーライターなのでコピーや広告制作に関わる仕事を理解したい、という理由からだったことが私にとっては意外で印象に残っています。こうした会話から、『コピーを書くのは、コピーライターだけではないのだ』と実感しました。また、企業とひとつの単語で表しましたが、さまざまな業界・業種の方々に出合いました。そこで、『書くことに関わりの深い仕事は、どのような業界・業種にもあるのだ』と気付きました。

ここまで読まれて、「随分、普通のことに気づいたな」と思われたでしょうか。

その通りです。ただ、私がこの体験を大切に思っている理由は、情報を『理解』したのではなく、実際に人と話して『納得』することができたからなのです。

情報を得るために調べることは必要です。ただ、インターネットや雑誌・本などにとどまらず、行動をおこして欲しいと思います。

例えば、志望校を調べるなら、学校見学やオープンキャンパスに参加してください。更に、できるなら先生や学生と1対1で話してみてください。時間をかけてパンフレットを読み込むよりも身に染みてわかる体験、『納得』できる志望理由が見つかるかもしれませんよ。