自分の未来について
こんにちは、高山です。
先日、志望校に合格した生徒さんが挨拶に来てくださいました。ご縁があって小学校の頃から知っていた生徒さんで、気持ちの上では母のような姉のような感慨深さがありました。念願かない彼女は明治大学の建築学科に合格。小学校の頃からの夢を実現させ、将来を語る顔はとても華やいでいて私もとても嬉しいひと時を過ごせました。
誰しも幼い頃に大きくなったら何になりたいかを書いたり述べたりした経験があると思います。私は幼稚園の頃に「いろんなお勉強を教える小学校の先生になりたい」とカードに書いていました。その後、自分がいかに数字に関する能力が無いのかを痛感し方向性を変えることになるのですが…私だけではなく、大概の人が成長過程で現実的な問題とぶつかり、思うようにはいかなくなります。「将来何をどうしたいのかわからない」という人も少なくないと思います。
よく中学生が、なぜこんなに色々勉強しなければいけないのか、数学なんて使わない、古文なんて必要ない等の愚痴をこぼします。色々な考え方があると思いますし、少々後ろ向きですが私は生徒には消去法の材料だと言っています。「中学生くらいの時に一通りの勉強をして自分の得意不得意を具体的に把握すると将来どんなことをしていきたいのかを考えるときに、コレは無しだなとか、コレはアリとかわかるから。ずばりコレ!って決められないときに選択肢を狭める材料になるから」と伝えると割と素直に共感してもらっています。
最近、様々な大学のAO入試や推薦入試の募集要項に目を通しています。一般入試が年明けからである事に対し、大概の推薦入試やAO入試は秋に実施されます。学力は試験の直前まで積み重ねていくことが可能ですがAO入試や推薦入試の準備はどうでしょうか?一般入試と比較すると、AO入試や推薦入試の方が自分の意志や意見を具体的に述べる必要性があります。直前に付け焼刃で準備できるという類のものではありません。当然ながら、自分が何を学び研究していきたいのかが定まっていなくてはスタート出来ません。では、それをいつ決めるのでしょうか?自分の将来について、曖昧な夢や希望であってもイメージを持っている人には、自ら調べようという気持ちさえあればAO入試や推薦入試は早い時期からとても有効な選択肢になると思います。少々大げさな言い方をするのであれば、高校生活の後半に夢探しからしている人との初動差は大きいと思います。
ある程度の年齢になったら未来の自分の姿について口にすることは気恥ずかしいかも知れません。しかし、現実問題として大学入試は高3の冬が本番というものではなくなっています。今現在、自分のやりたいことがわからない…と思っている人は自分のやりたいことを探すのではなく、一度「これはナシ」という分野の消去作業をしてみて下さい。目先を変えることで違うものが見えてくるかもしれません。AO入試や推薦入試の準備は誰にとっても早いに越したことはないと思います。